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飼い主のいない猫(野良猫)にエサを与えている人へ

「近所の○○さんが野良猫にエサをあげており、集まった猫が自宅の敷地内で糞尿をして困っている。」

北島町には、このような苦情が多く寄せられています。

おなかをすかせた猫がいれば、エサを与えたくなる気持ちは、否定できるものではありません。

しかしそのエサやり、無責任なエサやりになっていませんか?

猫を居つかせて、繁殖させてしまうと、かえって不幸な命を増やしてしまうことになります。

あなたの知らないところで猫たちが、ご近所に大変な迷惑をかけていることもあります。

ルールを守らない無責任なエサやりは、ご近所トラブルに発展してしまうことも。

ここでは、そうならないための最低限のルール『4つ』解説します

1. 置き餌は絶対にしない

置き餌(エサを器に入れたまま放置すること)は絶対にしてはいけません。置き餌は他の地域から移動してきた猫まで居つかせる原因になり、カラスやゴキブリ、ハエを発生させるなど不衛生な状態をつくりだします。

エサを与える場合は『時間』と『場所』を決め、適量を器に入れて、食べ終わるまで見守ります。

食べ終わったら速やかに片付けて、きれいに掃除をしてください。

後になって他の猫がエサをねだりにきても与えず、時間を守ってください。

数日続ければ、猫たちは時間にあわせて姿を見せるようになります。

2. 不妊去勢手術を必ず行う

野良猫がかわいそうでエサを与えるなら、かわいそうな猫がこれ以上増えないようにしてください。

野良猫で不妊去勢手術をしている猫は、左右どちらかの耳にV字のカットがされていますから、よく確認しましょう。

野良猫の寿命は4~5年程度と言われていますので、繁殖せずにいれば数年でその地域の野良猫はいなくなります。

不妊去勢手術を行うことは、エサを与えている人の責務です。

北島町では『飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費補助金制度』を設けておりますので、必要に応じてご相談ください。

3. 排泄場所を必ず作る

エサを食べれば排泄もします。それが公共の場所やご近所の庭先であってはいけません。

猫は排泄場所として砂地を好みますので、プランター等の器に砂を敷くなどして、簡単に排泄場所は作れます。

町に寄せられる苦情の中で最も多いのが糞尿被害です。

エサを与えるならば必ず排泄場所を作り掃除をして、猫たちが快適に排泄できる環境を作ってください。

4. 周囲に迷惑をかけていないか常に意識する

猫嫌いな人や、猫に対してアレルギーを持っている人にとっては、庭先を横切られただけで不快に感じる場合もあります。

また、本来は猫好きの人でも糞尿被害などにあうことで猫や、猫にエサを与えている人たちへの感情は悪化してしまいます。

動物の命を大切にする気持ち・行為は素晴らしいものですが、そこには必ず『責任と負担』が伴います。

無責任なエサやりは、かえって猫を取り巻く環境を悪化させてしまいます。

猫による被害を減らすこと、不幸な命の誕生を未然に防ぐことが大切です。

ルールとマナーを守り、猫と人間が幸せに生活できる環境をつくりましょう

 

おまけ1. 野良猫のエサやりが原因で、損害賠償を請求されることがある

野良猫へのエサやりが原因で被害を受けている人は、エサやりをしている人に対して損害賠償を請求し、認められる可能性があります。

野良猫へのエサやりは、動物愛護の観点から行われているものであり、エサやり行為自体が直ちに非難されるべきものではありませんが、エサやりによって他人に迷惑をかけたり、被害を生じさせたりすることは許されません。

日本でも実際に野良猫のエサやりをしている人に対して、糞尿被害に遭った近隣住民からの損害賠償請求が認められ、数十万から数百万円もの支払いを命じられたケースがあります。

おまけ2. 猫を飼う場合は不妊・去勢手術をして『完全室内飼い』

猫を屋外に出してしまうと、ケガ・感染症・交通事故・行方不明・糞尿トラブルなどの様々なリスクがあります。

猫を飼育する場合は、屋外に出さないようにしましょう。

不妊・去勢手術には、病気の予防、発情に伴う猫のストレスや問題行動(スプレー等)の軽減といった効果があり、結果的に寿命が延びるともいわれています。

家族の一員である愛猫の命と健康を守るため適切な飼育を心がけてください。

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