文化ジャーナル(平成15年8月号)

2003年8月1日

文化ジャーナル8月号

創世ホール 2003年度自主事業決定

本年度の創世ホールの催しのラインナップが下記のとおり確定した。

2003年9月17日(水)に第7回北島トラディショナル・ナイトの催し「アイルランド音楽への招待」ザ・リフィ・バンクス・トリオ・コンサートを開く。ザ・リフィ・バンクス・トリオは、アイルランドの3人組。北島トラディショナル・ナイトでいつかアイルランド本国のアーティストを呼びたいといっていたのだが、7回目にして遂に実現に至ったのである。大きな注目をいただきたいと思う。サポート出演でシ・フォークの赤澤淳氏が演奏に加わる。有料。

2003年10月16日(木)に徳島県読書振興大会が当館で開かれる。大会の中身は、開催地にまかされているので、当館の企画で講演会を2つ行なうことになった。全体テーマを《検証・戦後出版界~大衆文学と子どもの本》として、出版芸術社・原田裕社長と、ポプラ社・田中治男会長をお招きしてそれぞれ80分間ずつご講演いただく。お二人の登壇は午後1時から。無料。

2004年2月末に2日間連続で《伊福部昭先生卒寿記念祭》を開催する。日本音楽界の巨人・伊福部昭(いふくべ・あきら)氏は、2004年5月に90歳(卒寿)を迎えられる。当館は伊福部氏の偉大な足跡に敬意を表してスペシャル・イベントに取り組むものである。2004年2月28日に木部与巴仁(きべ・よはに)氏講演会「伊福部昭・時代を超えた音楽」、翌29日に「伊福部昭の箏曲宇宙~野坂惠子演奏会」を開く。毎年開催している書物文化を巡る講演会は木部さんの講演会をもってあてるものとし、北島クラシカル・エレガンスもスペシャル版として当該演奏会をもってあてる。2つとも有料。

高知県立美術館で怪談映画大会

8月23・24日に高知県立美術館ホールで「怪談映画大会」が開かれる。 上映作品が超強力で凄い。企画担当者の熱意に心から敬意を表したい。

23日(土)上映開始10時 終了予定20時10分

  1. 「妖怪百物語」(安田公義監督、1968、78分、カラー、35ミリ、大映)
  2. 「妖怪大戦争」(黒田義之監督、1968、79分、カラー、35ミリ、大映)
  3. 「蛇娘と白髪魔」(湯浅憲明監督、1968、82分、白黒、35ミリ、大映)
  4. 「怪猫有馬御殿」(荒井良平監督、1953、49分、白黒、16ミリ、大映)
  5. 「執念の蛇」(三隅研次監督、1958、52分、白黒、16ミリ、大映)
  6. 「亡霊怪猫屋敷」(中川信夫監督、1958、69分、パートカラー、35ミリ、新東宝)
  7. 「怪談蚊喰鳥」(森一生監督、1961、78分、白黒、35ミリ、大映)

24日(日)上映開始10時終了予定18時30分

  1. 「東海道四谷怪談」(中川信夫監督、1959、76分、カラー、35ミリ、新東宝)
  2. 「地獄」(中川信夫監督、1960、100分、カラー、35ミリ、新東宝)
  3. 「怪談」(小林正樹監督、1964、160分、カラー、35ミリ、文芸プロ)
  4. 「牡丹燈籠」(山本薩夫監督、1968、89分、カラー、35ミリ、大映)

入場料は前売一般1日800円、当日1000円

高知県立美術館ホール 高知市高須353ー2 電話088・866・8000

高松の「ヒーローズ」展にも注目

高松市歴史資料館で《ヒーローズ[昭和のイラスト・特撮の世界]》という注目すべき展覧会が開かれている。小松崎茂、成田亨、井上泰幸、坂野義光らの生み出したヒーローたちの原画、デッサン、印刷物、書籍、写真、映像など約百五十点を展示。7月19日から9月15日まで。入館料は一般500円、高・大生300円、小・中生200円。

これは同館のみのオリジナル企画である。3月に北島町立図書館・創世ホールが開催した竹内博さんの講演会時にこの企画を知っていたら、喜んで宣伝協力できたのだが・・・・・・。企画担当者に敬意を表しつつ、取り急ぎここに紹介させていただくものである。

高松市歴史資料館 高松市昭和町1ー2ー20サンクリスタル高松4F 電話087・861・4520

関連イベントとして、8月9日(土)13時30分から根本圭助氏(画家、昭和ロマン館元館長、小松崎茂の弟子として有名)の講演会「小松崎茂と昭和のヒーローたち」が3階視聴覚ホールで開かれるので要注目。入場無料。

6・29土方巽追悼ビデオ上映会
110人が殺到する大反響

6月29日に開いたビデオ上映会「風の遺言~舞踏家・土方巽のめざしたもの」は2回の上映会で合計110人もの入場者があった。会場の2階ハイビ ジョン・シアターは40席の小ホールなので、急きょ補助椅子を出した。1部と2部の合間(約30分間)には番組プロデューサー・皆川学氏(元NHK徳島放送局、現NHKエンタープライズ21)による記念講演「土方巽の追悼番組を制作して」を行ない、来場者は熱心に耳を傾けた。上映会は、皆川さんのお申し出とNHK徳島放送局のご支援なくしてはできなかった。催し2週間前の6月15日、東京目黒の土方巽記念アスベスト館は、競売立ち退きを余儀なくされた。このイベントは非常に緊迫した時期に開かれたわけである。

創世ホール通信百号達成
記念メッセージ(4)

おめでとうございます◎「創世ホール通信」百号おめでとうございます。参加させていただいた講演会は、「編集王・松田哲夫」氏、「漫画家・長谷邦男」氏、そしてこの前の「怪獣王・竹内博」氏ですが、それぞれにマニアックでありつつも、話の中から愛情が滲み出る素晴らしい内容でした。杉浦康平氏の時は所用で参加できずとても残念でしたが、このような豪華な顔ぶれの講師を呼んでいただいている小西さんの熱意と努力には大きな拍手を送ります。これからも、渋い講師を呼んで、地方でボーッとしている私の脳味噌に刺激を与えてください。「通信」も毎回楽しみに読んでいます。小西さんの動きには目が離せない!・・・・これからも雨ニモ風ニモ空席ニモ負けず、頑張ってください。 高橋和之(創世ホールファン)

メッセージ◎創刊百号!遅まきながら、おめでとうございます。本当に続けることって難しい。これは真に天から賜った才能です。私にも賜りたい。 つのだたかし(リュート奏者)

百号お祝い申し上げます!◎あらためて「創世ホール通信」百号おめでとうございます。/小西さんのお仕事の継続自体、大変なことと感服しますが、漫然とではなく、自分のやりたいことを貫かれている、これはなかなかできないことです。/何度か欧州どさ周り興行をしてきて、どんな地方都市にいっても骨のある企画者、スペースがあるのを見てきましたが、これは日本では残念ながら見当たらないものです。小西さんはその数少ないお一人でしょう。/また『ハードスタッフ』編集発行者としての小西さんのことも思い起こさずにはおれません。自分の話になりますが1979年、初めて参加したバンドで、年長のメンバーに見せてもらった『ハードスタッフ』が初めて見るインディペンダントなミニコミでした。当時すでにカウンターカルチャーは空語となりつつあり、企業がらみのサブカルチャーが主流となりつつあったように思いますが、真のインディペンダントとは何か、はじめて、そのほとばしる気合いを感じたものです。手書きの細かい文字でびっしり埋まった内容はあまり思い出せませんが、村上龍を真っ向から切り捨てるドン・キホーテ的な連載エッセイからは反権威の気骨を知らされ、また裏表紙だったかで睨みをきかせる大魔神の姿から、自分のガキっぽさに喝を喰らったような気がしたものです。/その後、生き残るとは無残なことだ、というような感情に襲われることもあり、それもまた一面の真実ではあるかもしれませんが、今は、それが全てでもないのだと割り切っています。道のりが長くなれば、いちいち落ち込んでおれません。
全ては、いかに為すか、それ次第なんだ、と小西さんのお仕事ぶりから変わらぬ気合を、いつも感じさせてもらっています。感謝と共に今後もよろしくお願いします。・ 大熊ワタル(rough music)

「創世ホール通信」百号おめでとう◎吉本隆明がどこかで「年をとったら悠々自適になるものだと思っていたが、ますます忙しくなるばかりであてが外れた」というようなことを書いていたそうな。小西君とはじめてお会いしてからもう二十数年、お互いそれだけ年をとったわけですが、私も五十を越えてからますます貧乏暇無しに磨きがかかってまいりました。連日せかせかと時間が過ぎていくばかりの目黒の寓居から遠く徳島の地にお祝いの挨拶を送ります。/月並みですが継続は力なりという言葉が浮かびます。どなたかが記しておられましたが、三十号、六十号、九十号・・・・があっての百号ですものね。創世ホールのイヴェントやコンサートの企画に精力を割くあまりか『ハードスタッフ』がずっと出ていないのは残念ですが、前号は十年がかりでしたものね。気長に待つことといたしましょう。/当方は二転三転していたライフ・ワーク『聚珍録ー図説・近代日本〈文字ー印刷〉文化史』の版元がようやくほぼ決まり、後は上梓して早いところ燃え尽き症候群に浸ってみたい心境です。似合わない台詞かもしれませんが、お互い健康に留意して老境を待ちましょう。府川充男(築地電子活版、印刷史研究者)

このページの
先頭へ