文化ジャーナル(平成19年11月号)

2007年11月1日

文化ジャーナル11月号

佐々木守の魂は不滅である

創世ホールは2007年2月25日に池田憲章氏講演会「故郷は地球脚本家・佐々木守がめざしたもの」を開催した。催しには県内外から150名の熱心な聴衆が集まり、大きな反響を呼んだ。講演会のあと、当方の判断と池田氏の指示に基づき、映像や印刷媒体の記録資料を多くの方々にお送りしたところ、ゆかりある方々から身に余る激励のメッセージを、様々の形でいただいた。思い出すまま記すなら以下の人達である。佐々木直子さん(佐々木守夫人)、上原正三さん(脚本家)、平野俊也さん(石川県能美市立寺井図書館長)、熊谷健さん(日本映画テレビプロデューサー協会)、小山正さん(日本テレビ・ディレクター)、澤田隆治さん(テレビランド)、伊藤耕太郎さん(岩波書店)、青木真次さん(筑摩書房)

ここではお許しを得て、佐々木直子さんと上原正三さんと平野俊也さんからいただいた書簡を掲載し、合わせて11月17日に石川県能美市で開かれる佐々木守メモリアル・イベントのご紹介をさせていただこうと思う。ぜひご注目を!佐々木守の魂は宇宙が続く限り不滅である。

〔文責=北島町立創世ホール・小西昌幸〕


佐々木直子さんの手紙(2007年6月21日着)

前略
お礼遅くなり申し訳ありません。先週から、石川県山中の家に行き、残された本の山、資料の山と格闘してまいりました。お送りいただきましたビデオテープを見ながら、様々な事が思い出されました。
生地の根上町に記念の図書館というよりコーナーを作って下さるそうです。いろいろ御助言いただけましたら幸いです。
山中町の酒、送らせていただきました。召し上がっていただけたらと思います。草々

佐々木直子(佐々木守夫人)


上原正三さんの手紙(2007年9月3日着)

拝復。小西昌幸様。
池田憲章講演のDVDを送っていただいてありがとうございました。7月から8月にかけてロスからサンフランシスコへ出かけておりまして、しばらく留守にしておりました。DVDを見てからお礼をとの思いから延び延びになってしまいました。お許し下さい。 僕も、石川県出身の佐々木さんの講演を何故徳島でやるのか訝っておりました。講演の挨拶で池田さんが講師になった経緯を述べているのを聞き納得した次第です。それにしても講演会を実現に漕ぎ着けるには、相当な時間と労力と費用がかかります。たまさかの情熱ではできません。
池田さん、小西さんの熱情があったればこそです。
まず、巻頭の青い地球をバックにタイトルが出るのもSF的ですばらしいです。「故郷は地球」のジャミラの目線であり、天界からの佐々木さんの視点にも見えますね。
池田さんの講演は長時間にもかかわらず、よどみなく熱いですね。佐々木守を語りながら実相寺昭雄も語っている。「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「怪奇大作戦」そこから「柔道一直線」まで。
作品一つ一つ取り上げて、舞台裏のエピソードまで披露する。池田さんはエネルギッシュによく調べ上げています。その積み重ねたデータは貴重です。当時のテレビ小史になっていて、聴衆も楽しみながら知識を新たにしたのではないでしょうか。僕も円谷プロを退社してフリーになった年に、「柔道一直線」で佐々木さんの仕事を手伝わせてもらいました。当時の佐々木さんは飛ぶ鳥を落とす勢い。
才能が溢れ出ていました。佐々木さんからプロの厳しさを学びました。脚本を書く楽しさも知りました。
佐々木守を追うように実相寺昭雄も逝きました。映像界の損失は計り知れないものがあります。希有な才能はもう現われないような気がします。
毎年のように「ウルトラマン」の創造者たちが宙の彼方へ旅立ちます。彼らの功績を後世に伝える伝道者が必要です。池田さんや小西さんは、その一翼を担っていると理解しております。これからも地道な活動をつづけて下さい。期待します。9月1日●上原正三(脚本家)


平野俊也さんの手紙(2007年11月1日着)

小西昌幸館長様
北陸の地では秋の深まりとともに周辺の木々も色づき始めましたが、四国の地はいかがでしょうか。
小西館長様におかれましては、お元気にご活躍のことと思います。今回の「佐々木守先生」の件に関しましては、数々の資料を送付
いただくとともに、並々ならぬご指導・ご協力をいただき頭の下がる思いです。 おかげさまで、佐々木守先生の親族のご協力もあり、小さいながらも『佐々木守メモリアルルーム』として、11月17日(土)に開設記念式を行いスタートを切ることになりました。
この間、ご紹介を受けました岩波書店の伊藤耕太郎氏のご協力もいただき、あらためて小西館長の幅の広さにびっくりさせられるとともに、全国各地に根強いファンが多くいることも知りました。
佐々木先生に関しては、恥ずかしいことですが地元能美市出身ということは(合併により地域が広がったため)あまり知られていなく、佐々木先生脚本のシナリオ名によって、初めて知ったという状況が多くあります。そのため、当面は「佐々木先生の業績を知ってもらう」という面から『佐々木守メモリアルルーム』をアピールしたいと思っています。 尚、11月17日(日)午後からは、佐々木先生の弟さんが中心になり、能美市教育委員会と協力し、今野勉先生をお迎えし、「佐々木守の世界」と題して開設記念イベントも行われます(別紙チラシ参照)。お知り合いの方がおいでましたらご活用していただければ幸いです。また、能美市関係の資料も送付いたしますので、能美市の概要も知っていただけたらと思います。
『佐々木守メモリアルルーム』の運営・内容につきましては、今後能美市の方とも連携をとりながら、年々充実を図っていきたいと思っています。是非また知恵をお貸し願えればと思っています。また、石川の方に来県する機会がございましたら、ご連絡ください。 小西館長さんの今後益々のご健勝とご活躍を祈念し、御礼にかえさせていただきます。 今後ともよろしくお願いいたします。

平野俊也(能美市立寺井図書館館長)


メモリアルルーム開設記念 佐々木守の世界

上に掲載した平野館長さんの手紙にあるように、11月17日に《佐々木守メモリアルルーム》が根上勤労青少年ホーム内に開設される。同日、それを祝い市内で記念イベントが開催される。会場は800人収容の施設との由。文字通りのビッグ・イベントである。佐々木さんの生涯の盟友・今野勉さん(テレビマンユニオン)の講演会がメインに据えられており、王道中の王道路線というべき立派な企画である。その日、全国津々浦々からファンが結集し会場を熱気で包むであろう。そして石川県能美市の地から佐々木守先生顕彰の巨大な火柱が日本列島に広がってゆくであろう。そのことを私は確信する。

【ヒューマンメモリアル/佐々木守の世界】

日時●2007年11月17日(土)14時開演入場無料
会場●能美市根上総合文化会館音楽ホール(〒929-0113石川県能美市大成町ヌ118電話0761・55・8550、FAX0761・55・8555)
内容●第1部/なつかしの映像ラッシュ!
第2部/今野勉講演会「放送界の風雲児」
第3部/ウルトラマン、シルバー仮面、アイアンキング…
主催●佐々木守ヒューマンメモリアル実行委員会
問合せ●株式会社コムレイド(電話0761・48・7020)

佐々木守の世界本の表紙

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