一石五輪塔・板碑・画像碑

2014年8月19日

町指定有形文化財「一石五輪塔・板碑・画像碑」

一石五輪塔・板碑・画像碑写真
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種別:考古資料
員数:一石五輪塔5基・板碑3基・画像碑1基
所在地・所有者:江尻・個人
町指定年月日:昭和56年12月4日
時代:室町時代


勝瑞城主・三好長治の呼びかけに応じて天正元年(1574年)に長宗我部勢と戦った阿部式部太夫政吉は、その勲功の賞をうけて由岐に一城を築いたとされる。城主となった次男・源籐治定永が前城主・由岐隠岐守有興の娘を妻としたことから、その先祖墓を引き継ぎ、当地へ移住した後に移築したと考えられる。
紀年銘がないため詳細な年代は分からないが、一石五輪塔は概ね室町時代に建てられたと推定される。地表面からの高さは約40cm~60cm。
板碑は石製供養塔の一形式。摩滅が著しいが、阿弥陀種子(あみだしゅじ:阿弥陀如来を表す梵字)を線刻した板碑3基、阿弥陀像を線刻した画像碑1基がある。地表面からの高さはそれぞれ約40cm~80cm。記念銘はないが、室町時代(1350~1400年頃)の作と推定されている。