薬師如来坐像

2014年8月19日

町指定有形文化財「薬師如来坐像」

薬師如来坐像写真
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種別:彫刻
員数:1躯
所在地・所有者:江尻・安楽院
町指定年月日:昭和54年9月19日
時代:室町時代か


薬師如来は、人々の病気を始めとする苦悩を解決する仏とされ、古くから人々に厚く信仰されてきた。
この像は像高90cm、結跏趺坐【けっかふざ】する。左手に人々を救う薬が入った薬壷【やっこ】を持ち、右腕はひじの所で曲げて5本の指を伸ばす。素材はヒノキ材の寄木造りで内部を刳り、全身に金箔を漆で貼りつける。両眼にはガラスの玉をはめ込み、より写実的に見せる玉眼という技法が用いられている。像の底部に貼られた板に建久4年に快慶によって作られたとの墨書があるが、作風から室町時代頃の作と推測される。