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文化ジャーナル(平成14年7月号)

文化ジャーナル7月号

北島CATVでダンスリー演奏会、放映

2月に結成30周年記念コンサート「中世ルネサンス音楽の源流と支流」を創世ホールで開いたダンスリー・ルネサンス合奏団。その創世ホールでの演奏会の模様が北島ケーブルテレビで放映される。日程は7月1日(月)、7日(日)、11日(木)。1日と7日は1日6回、11日は3回それぞれ放送。2、8、12日の早朝6時半からは再放送もある。番組は約73分間に編集。日本古楽界の草分け、ダンスリー・ルネサンス合奏団の最新演奏の映像がまとまった形で放送されるような自治体はこの時期、全国で北島町のみである。お見逃しなく。問い合わせは、北島CATV(TEL.088-698-0811)へ。


創世ホール 2002年度自主事業決定

今年度の当館の自主企画3本柱のラインナップが決定した。ご支援を!

北島トラディショナル・ナイト6「郷愁のアイルランド音楽」セタンタ・コンサート 10月13日(日)18時30分開演。ついに海外のグループが「北島トラディショナル・ナイト」に登場。米国シアトルの3人組アイリッシュ・グループ「セタンタ」を招く。有料。 

北島クラシカル・エレガンスVOL.9 波多野睦美・つのだたかしコンサート 2003年2月9日(日)18時30分開演 2003年春にアルバム「アルフォンシーナと海」を発表予定しているお2人の演奏会。今回は、古楽の香りのする20世紀の音楽という切り口になるそうで、つのださんはリュートではなくギターを演奏。サティやピアソラが取り上げられるということだ。有料。

竹内博講演会「3人の怪獣王~円谷英二、香山滋、大伴昌司」 2003年3月23日(日)14時30分開演。我が国の特撮SFを検証する催しを開催する。講師は、生前の3人をよく知る特撮映画研究の第一人者・竹内博氏(日本推理作家協会会員)。竹内氏の単独講演は北島町が初めてであり、文字通り歴史的な催しとなる。全国の愛好者に周知徹底をはかる所存である。無料。 坂本秀童(坂本謄写堂)・るみこ夫妻が石井町で展覧会(7月26日~8月1日)

徳島県牟岐町出羽島に住む坂本秀童氏は(ほぼ間違いなく)徳島ただ1人の現役謄写印刷業者で「坂本謄写堂」を営んでおられる。もともとは京都で写植のオペレーターなどをしていたが、1991年に夫人の実家である出羽島に居を移した。おかげで徳島県は極めて貴重で優秀な人材を確保することになったわけである。いまどき謄写印刷で食べてゆくことが大変で険しい道程であることは当たり前のことだが、坂本氏は美術工芸品のような美麗な個人誌『謄写技法』を発行し(創刊準備号を含め現在6冊、『季刊「銀花」』で紹介)、第1期『本とコンピュータ』(トランスアート)では「ガリ版本コ」を連載、2000年12月の鳴門市ドイツ館で開かれた「BANDOプログラム再現記念イベント」は彼の存在無くしてはできなかった(現在ドイツ館で彼が再現印刷した美麗なパンフレット3点を展示販売中)。という具合に、彼は着実な実績を刻んできた。私(小西)は坂本氏、羽ノ浦の武田正一氏と共に2000年3月「徳島謄写印刷研究会」を結成した(坂本氏が代表、武田氏が顧問、私が事務局長)。 坂本氏は、兵庫県明石市の安藤信義さん(アンドー、トーシャ店主)が体調を崩されたときには、ガリ版〈器材と情報〉ネットワーク(代表:志村章子さん)の機関紙を製版したこともある

その坂本氏が、夫人のるみこさんと共に石井町のレストランで展覧会を開く。詳細は次の通り。 坂本秀童、るみこ 十年一日展 日時:7月26日(金)~8月1日(木) 11時30分~20時 29日は定休日 会場:レストラン・アルンアルン(TEL.088-674-3774 石井町石井116ー8)  内容:坂本 秀童(謄写印刷物の展覧と販売)   :坂本るみこ(縫い物の展覧と販売) 関連企画:謄写印刷ワークショップ 日時:7月27日(土) 13時~(2時間程度) 参加費500円  指導:坂本 秀童(坂本謄写堂、徳島謄写印刷研究会代表)


タブラトゥーラ新譜「放浪」

創世ホールのおなじみグループである、タブラトゥーラの新譜が出ている。 全16曲の内訳は、メンバー作曲のものが8曲、残る8曲は中世ルネサンス期の音楽。新しい曲も古い曲も実にまろやかに一体化して美しく響く。波多野睦美さんが3曲でヴォーカルを担当。デジパック仕様で今回も望月通陽氏のジャケット・アートが冴えている。馬場清規氏は退団されたようで現在タブラトゥーラは4人編成で活動している。CDはメジャー流通しているので最寄りのレコード店から注文すれば入手可能。 ※ タブラトゥーラ「放浪」(ワーナーミュージック・ジャパン WPCS11259、2002年4月24日)本体2400円

彷書月刊』で海野忌講演会が話題に

古書情報誌『彷書月刊』2002年7月号(弘隆社)の末永昭二氏の連載「昭和出版街」で、5月12日に徳島市で開かれた海野十三忌の催し「日下三蔵講演会/海野十三・再々評価に向けて」がレポートされている。氏は昨年出版界の話題をさらった『貸本小説』(アスペクト)の著者で『新青年』研究会メンバー。日下氏と仲良しの末永氏は、わざわざ東京から徳島にきてくださったのである。 レポートでは翌日、四国大学図書館「海野十三展」や徳島市安宅(あたけ)町の四所神社・海野旧宅・住吉島川等を探索した話も登場する。

堂々完成長谷邦夫『パロディ漫画大全』

2001年3月に創世ホールで感動的な講演会「漫画風雲録・トキワ荘物語」を行なった長谷(ながたに)邦夫氏の伝説のパロディ漫画が遂に集大成された。かつての単行本『バカ式』『少年マネジン』『ニャゴロー』『アホ式』『マヌケ式』『絶対面白全部』のパロディ作品が9百頁にわたり完全網羅! 間違いなく21世紀初頭の我が国出版界における大偉業だろう。
※長谷邦夫『パロディ漫画大全』(水声社、2002年7月5日)A5判920頁、装丁戸田ツトム、本体4000円

地引雄一氏の映画監督インタビュー集

地引雄一氏(埼玉県草加市)は、東京ロッカーズをはじめとする日本のパンク・シーンと深い関わりをもつ写真家で、自主レーベル「テレグラフ・レコード」の代表だった。その誠実な人柄からアーティスト達の人望も厚い。氏は95年以降は雑誌『イーター』を編集発行し、音楽のみならず映像や演劇の分野にも目を向け、硬派な情報を発信し続けている。私(小西)は地引氏とは古い交流があって『イーター』創刊時には相談を受けたことがある。
4号には「小西昌幸インタビュー」なるものも掲載。本書は、『イーター』から生まれた単行本シリーズの1冊で、石井聰亙、塚本晋也、山本政志、福居ショウジン、不二稿 京(ふじわら・けい)、佐藤寿保(さとう・ひさやす)、若松孝二、松井良彦という8人の映画監督のインタビュー集。美しくもおぞましい傑作「追悼のざわめき」の松井良彦監督へのインタビューは、この単行本が初出となる。※イーター編集部編『ムービーパンクス』

(発行=テレグラフ・ファクトリー、発売=星雲社、2002年5月30日)四六判232頁、本体価格1600円)がある。また探偵・推理小説関係では、先頃徳島に来た日下三蔵氏の一連の仕事からは目が離せない。

【全文執筆・文責=小西昌幸/創世ホール企画広報担当/2002年6月28日脱稿】

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