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文化ジャーナル(平成17年5月号)

文化ジャーナル5月号

創世ホールとゆかりのある方からの書簡を紹介させていただこうと思う。2004年2月29日の演奏会「伊福部昭の箏曲宇宙」(伊福部昭先生卒寿記念祭2日目)で名演奏をご披露くださった野坂惠子さん、怪獣図鑑生みの親・大伴昌司氏ご母堂で大伴氏遺品を当館にご寄贈くださった四至本アイさん 、本年4月23日に高知県立文学館「日本探偵小説の父・森下雨村展」でお会いした小酒井不木研究家の阿部崇氏。以上お三方のお手紙である。いずれもご当人の許可をいただき掲載するものである。一番古いものは昨年(2004年)4月の手紙だが当館にとっては重要な資料記録となるので採録しておこうと考えた。 (北島町立図書館・創世ホール企画広報担当 小西昌幸)

野坂惠子さん(東京都代官山)の手紙
小西昌幸様
御本と写真を沢山いただき、いつもお心にかけて下さり、御礼申し上げます。記念に有難く頂戴致します。
昨日、伊福部昭先生のお宅に伺って参りました。先生はお元気になっておられました。来年は、オーケストラをお書きになるおつもりのようです。私にも曲を書くようにと云って下さいました。
見て下さるとのこと、凄い先生です。私もエネルギーをいただいて帰って参りました。そのおり、ご長男の極さんから、かわいいお砂糖をいただき、おすそわけを致します。 お母さまにでも差し上げて下さいませ。
どうぞよいお年を!!

二〇〇四年十二月二十四日 野坂惠子

来年に、サロメ二曲・踏歌のレコーディングを致します。うまくいきましたらお送りします。

2004年12月27日着

四至本アイさん(東京都池上)の手紙(1)
前略ごめん下さいませ。
寒暖のはげしい春ですが、その後ご健勝にて地域文化のためにご尽力のことと存じ上げます。
このたびはお手紙と写真をありがとう存じました。
また同封の「創世ホール通信」を読ませていただきまして文化活動のための数々の催し物には驚嘆いたしました。私の地元の公立図書館でも郷土博物館でも時折催すぐらいですのに、さすがに小西様だなと思いました。
昨秋ご多用のところをわざわざお越し下されまして、恐縮しながらも誠に嬉しく存じました。時間がありましたらもっとお話をうかがいたかったと思っております。あらためて厚くお礼を申し上げます。これからもご健勝にて地域社会のため、ご活動のほどお 祈り申し上げます。かしこ

小西昌幸様

四至本アイ

追伸 私事で恐縮ですが近況をお知らせします。

愚息大伴のことですが死後三十余年も過ぎたのに今年に入り取り上げて頂いております。
小西様にはもうお読みになりご存知かと思いますが、一月に実業之日本社から出た『ヤスジのメッタメタガキ道講座』の本の中で荒俣宏氏他が書いて下さいました。
またトランスアートから出た『本とコンピュータ』2003年冬号の中と、現在出ている2004年春号に出てます。編集した河上進様は小西様とお知り合いとか承りましたが──。
春号では昔大伴の図解を見た方々のコメントが出ておりますが、この方々は大伴の弟子ではありません。星新一氏や小松左京氏など大先生もお弟子などおりませんのに駆け出しの身がそんな思い上がりはいたしませんでしたし、毎週の少年誌の企画やテレビ台 本などで内田勝氏と夜通しの仕事でそんな暇はありませんでした。
私事で恐縮。どうぞお読み捨て下さいませ。

2004年4月10日着

四至本アイさん(東京都池上)の手紙(2)
前略 ごめん下さいませ
その後ごぶさたいたしておりますが、小西様にはご健勝にて地域文化のためますますご活動のご様子大慶に存じ上げます。
このたびはパンフレットなどご恵贈頂きありがとうございました。
お読みして一層小西様のお仕事のことや地方文化への情熱を存じあげることができました。
また私の記事の載った新聞まで収録していただき恐縮しております。ご上京の節はまたお目にかかりたいと思っております。
ご自愛下さいまして更なるご活動をお祈り申し上げます。

05年如月 かしこ

四至本アイ

北島町立図書館館長 小西昌幸様

追伸 私ごとで恐縮ですが近況(大伴の)です。
ご存知でしょうが4月から3か月間ニューヨークのジャパン・ソサエティー・ギャラリーで催される日本文化紹介展に大友のも出品されます(他は岡本太郎氏の太陽の塔、ゴジラ、成田氏など)。
『本とコンピュータ』はご覧になられたと思いますが、このところ、大伴の古いのがあちこちで取り上げられております。死後32年もたつのにです。
32年は33回忌になりますので、繰り上げて昨秋、お世話になりました方々をお招きして粗宴をいたしました。回忌をかくすため御礼の会という案内状でした。各出版社・放送局の方や、文化勲章、エミー賞その他の賞の方々など三十名ほどがご出席下さいました。
近県でしたら小西様もご出席頂くところでございました。

2005年2月24日着

阿部崇さん(埼玉県朝霞市)の手紙
拝啓
高知ではゆっくりとご挨拶を申し上げる時間もなく、大変失礼を致しました。また、厚かましくも「創世ホール通信」その他資料まで頂戴してしまいまして、感謝にたえません。あらためまして厚く御礼申し上げます。講演会のおりに講師の湯浅篤志さんとお 二人のところを撮影した写真を同封致しますので、お受け取り下さい。小西さんをはじめ、四国在住の同好の方とお話をする機会などはあまりありませんので、出来ればゆっくりお話をうかがいたかったのですが、残念でした。いずれ機会がございましたら改 めてご挨拶申し上げたいと存じます。実は小西さんが行かれるジェスロ・タルのコンサートにつきましても、私自身大いに惹かれてはいたのですが、私は80年代洋楽ブームの影響で音楽を聴き始め、その後ハードロック/ヘヴィメタルに傾倒した人間なもの ですから、その翌週に来日するジューダス・プリーストとジェスロ・タルを秤にかけて、結局ジューダス・プリーストの来日公演に行くことにしたような次第です。小西さんがいらっしゃるのと同じ日にコンサートに行くことになっておれば、その後小西さんから色々とレクチャーを頂けたかもしれないと、今となっては少々後悔もしておりますが、これもまたタイミングというものでしょう。ライブの盛り上がりと、出版芸術社・原田裕社長へのインタビューの成功を心からお祈りしております。
森下雨村展も大変充実した企画でしたし、関西・四国方面からは色々と面白いイベントが発信されておりますので、またちょくちょくお邪魔する機会もあろうかと存じます。もちろん徳島(創世ホール)にも是非一度うかがいたいと思っておりますので、その折には何卒宜しくお願い申し上げます。同行されておられた三原昭次さんにも宜しくお伝えください。それでは取り急ぎ御礼まで。

敬具

小西昌幸様

平成十七年四月二十五日  阿部 崇

2005年4月28日着

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