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文化ジャーナル(平成18年5月号)

文化ジャーナル5月号

電子書簡●紀田順一郎さん→小西昌幸

小西昌幸様
このたびは小生の古稀・出版記念会に遠路ご来駕を戴き、まことにありがとうございました。おかげで盛会でしたが、残念至極なことは、十分なお話しができなかったことです。また機会を見て……と思っておりますので、どうかご海容をお願いいたします。 今回の本は回想録の第一巻のつもりで、大伴さんのご母堂にも謹んでお送りしたいと思います。
このあと映画、幻想怪奇小説、音楽と続けて、締めとして電子文化につなげたいと計画しております。関西でも講演会をいたします。 まずはお礼まで。またお目にかかりたいと思います。気候不順ですが、どうかご自愛のほどを。

2006年4月16日 紀田順一郎拝

電子書簡●小西昌幸→紀田順一郎さん

紀田順一郎様
ご多忙なのに、電子書簡を頂戴し恐縮しております。先生をお祝いする会は、本当に楽しいものでした。素晴らしい受実ぶりで、感激しました。少しメモを取ったのでどこかに記録を残しておこうと考えています。
あの日は、午後4時に東京創元社で池田憲章氏と待ち合わせ、小浜徹也さん(徳島出身、SF担当)・牧原勝志さんと1時間以上歓談しました。池田さんの独演会のようなもので、海野さんの単行本未収録作品集を出せないかと熱っぽくプレゼンしていました。
今年度はなんとか予算がついて、私もまだ職場で引き続いていられるので、講演会企画を池田さんと相談しています。
実は、昨年池田さんから創世ホール講演会の案として、佐々木守さんで戦後テレビドラマの検証をしてはどうかといわれて、それで行こうとひそかに考えていたのですが、その矢先の訃報でした(全然未接触でしたので佐々木さんの預かり知らぬことですが)。 しばらくは二人とも放心状態でしたが、今、池田さんを講師にして佐々木守さんの業績を振り返る講演会の企画を仕切り直しています。【故郷は地球~脚本家・佐々木守のめざしたもの】という演題で行こうと思います。
出版クラブ会館には、牧原さんと一緒に向かいました。道中、牧原さんの異色の経歴を伺ったり、『真夜中の檻』の素晴らしさのお礼を話したりとたいへん楽しかったです。素晴らしい編集者ですね。
パーティでは、松籟社の相坂一社長や木村浩之さん、松田哲夫さん、瀬名堯彦さんや竹内博さん、河上進さん、元柏書房の芳賀さんといった方々とも再会できてたいへん高揚しました。SRの会の田村さんにもお礼を伝えることができました。 桂千穂さんもお見かけしたので、紀田先生の講演会資料を差し上げごあいさつをさせていただきました。
という訳で、私は非常に濃密で充実した時間を過ごすことができましたので、先生、どうか気になさらないようにしてください。
会がお開きになった後、私は大急ぎで、別会場で待つ知人たちの会合に出席しました。(府川充男さんや元杉浦康平事務所の坂野公一さんたちとの集まり)。 というわけで、相変わらずドタバタと過ごし、昨夜徳島に帰ってまいりました。 どうか先生、くれぐれもお体ご自愛くださいますようお願いいたします。関西での講演会しっかり応援させていただきたく存じます。
それでは失礼いたします。

2006年4月16日 小西昌幸

書簡●森崎偏陸さん→小西昌幸

小西昌幸様
愛知学院大学教授の清水義和さんが、とても面白い寺山修司論を書いて下さいました。あまりにも面白いので、装丁から序文まで、帯の推薦文も書いてしまいました。調子にのりすぎて第1ページ目の誤植を見落としてしまいました。すみません。
清水さんは、この後も、すごいスピードで寺山研究論文を書き続けています。
そして、5月6日には「国際寺山修司学会」=ISST(イスト)を名古屋で設立する運びになりました。是非皆様もイスト学会員になり、寺山修司に関する様々な情報をお寄せ下さることをお願いします。
新聞や雑誌の本の紹介欄、書評欄にも御紹介くだされば、うれしい限りです。
春の嵐が吹き荒れています。

2006年4月4日 森崎偏陸

PS NHK教育テレビで、美輪明宏さんが寺山修司について、4回にわたって語ってくれます。毎週火曜日夜10時25分から、50分迄。翌週朝5時5分から30分までの再放送もあります。「知るを楽しむ/私のこだわり人物伝」というタイトルで、4月5月のテキストもNHKから出版されています。683円。
見てから読むか、読んでから見るか!
ぜひ録画して、お友達にも見せて聴かせて下さいませ。
4回目は、九條今日子さんとの対談です。
そこで、僕の名前がちょこっと出て来ますので、お聞きのがしのないよう、お願いします。

ヘンリック

書簡●野坂惠子さん→小西昌幸

小西昌幸様
沢山の記事をお送り下さり、心から御礼申し上げます。
〔伊福部昭〕先生が亡くなられて二ヶ月が過ぎました。日々あくせくと過ごしておりますが、ふとした折に「もういらっしゃらない──」という思いがこみ上げ、胸がつまる思いをしております。
小西さんが先生に会っていて下さり本当によかったとしみじみ思っております。「ああいう方がまだ居られたんですね」と嬉しそうに話されたのを思い出します。
私は先生の作品を、若い人たちにきちんと渡そうと心を新たにしています。
本当に先生らしく、いかにも先生らしく潔く逝ってしまわれました。
もし東京にお出かけの折はお立寄り下さいませ。私は来年、ご命日に音更で二十五絃箏が弾けそうです。お元気で!!

2006年4月16日 野坂惠子

書簡●四至本アイさん→小西昌幸

小西昌幸様
前略ごめん下さいませ。
このたびご上京の節はお目にかかれず大変残念でございました。失礼の段、おわび申し上げます。池田様のお話しでは図書館のご用で年に何回かご上京とのこと、次回のときはぜひお目にかかりたいと存じています(六月頃でしょうか)。
若葉の候、ご健勝にて地域文化のためご活動をお祈り申し上げます。

2006年4月18日 四至本アイ


編集部から
今号は書簡特集をお届けします。紀田順一郎さんは作家・評 論家。創世ホールで過去2回講演いただいており本町と大変縁の深い方です。4月に『戦後創成記ミステリ日記』(松籟社)を上梓されました。森崎偏陸(もりざきへんりく)さんは元天井桟敷、寺山修司義弟。05年の九條今日子さん講演会の際、飛び入り参加し会場を沸かせて下さいました。寺山さんの映像関係の著作権管理をしておられます。今年2月の《三上寛vsJOJO広重》の際も駆けつけて下さり、三上さんと旧交を温めておられました。野坂惠 子さんは、我が国を代表する箏曲演奏家。2004年2月当館で開催した「伊福部昭先生卒寿記念祭」の2日目「伊福部昭の箏曲宇宙」で超絶技巧の名演奏を披露して下さいました。四至本アイさんは『少年マガジン』カラー大図解や怪獣図鑑で有名な大伴昌司さん(故人)のご母堂です。当館にはアイさんのご厚意で「ウルトラマン」の台本など大伴さんの貴重な遺品が寄贈され展示しています。大伴さんは紀田さんの親友でした。『戦後創成記ミステリ日記』でも万感込めて交流が描かれています。(小西昌幸)

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