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文化ジャーナル(平成25年2月号)

文化ジャーナル2月号

創世ホールの催しにご注目下さい。
2月、3月と創世ホールは自主企画を4つ行ないます。ここではその紹介をし、それぞれの催しへのご支援のお願いを書きます。

【2・9(土)遠藤ミチロウ・ライヴ】

2月9日(土)19時から遠藤ミチロウさんのコンサートを2階ハイビジョン・シアターで行ないます。遠藤ミチロウさんは、ご承知のように福島県二本松市ご出身です。2011年3月11日の東日本大震災と東京電力の原子力発電所の事故で福島県は大きな傷を負いました。遠藤氏は同じ福島出身の音楽家・大友良英氏と郷里を元気づけようと、プロジェクトFUKUSHIMA!という団体を作り、同年夏に「フェスティバルFUKUSHIMA!」という大きな野外イベントを開催し1万3千人も集めました。その野外イベントには詩人の和合亮一さんや、音楽家の坂本龍一さんも参加しています。

9日の北島町ライヴは昨年2月14日に続く催しです。昨年は《福島復興ニッポン巡礼ライヴ》と題しましたが、今年は《フクシマ★トクシマ連帯ライヴ》というタイトルにしました。遠藤ミチロウさんの演奏会は、北島町では7回目となります。すっかりおなじみとなり定着してきましたが、たくさんギャラを払って差し上げたいので、どうかご支援をお願いします。

【2・24(日)根本圭助講演会】

2月24日(日)14時半から挿絵画家の根本圭助さんを講師に「異能の画家・小松崎茂~少年の夢を描き続けた人」という演題で講演会を行ないます。根本さんは、絵物語作家でSFイラストの第一人者・小松崎茂(1915‐2001、享年86)のお弟子さんです。講演では大きな映像を舞台に投影し、亡き師匠の想い出を存分に語っていただきます。

関連展示として図書館1階カウンター前のスペースで、2月1日から26日まで小松崎茂さんの資料を展示します。パネル・ボードにA3サイズでプリントした小松崎先生のイラスト作品を31枚飾りました(戦記物、未来物、サンダーバードなど)。これは、全て根本先生からお借りした資料です。具体的には千葉にお住まいの鈴木之彦氏が根本さんの資料室を訪問し、小松崎作品の原画を直接撮影してプリントしたものをお送りくださったのです。

創世ホールでは2011年7月にフリーアナウンサーの森優子さんが人形芝居と共演した《朗読芝居・小泉八雲「怪談」》という優れた催しをしましたが、その脚本・演出を担当したのが鈴木さんでした。森さんも鈴木さんも根本圭助先生も千葉県松戸市在住で、3人は以前から交流があり、今回の北島町の講演会には大変献身的なご協力をお申し出いただいているのです(森さんと鈴木さんは講演前日から手弁当で千葉から駆け付けて下さいます)。

パネルに展示してあるのは、その根本先生ご提供、鈴木さん出力のプリントをカラーコピーしたものです。ぜひ素晴らしい作品世界をご堪能下さい。

また2つのガラス・ケースには、次のような資料を収めてあります。

  • LPジャケット 南佳孝「冒険王」CBSソニー、1984年6月
  • LPジャケット 「マイティジャック・サウンドトラック」キング、1978年
  • 雑誌切り抜き 絵物語/宮俊彦作、小松崎茂画「コンドル探偵」(『少年』1960年9月号)
  • 雑誌切り抜き 絵物語/小松崎茂作画「空中の魔人」(『マンガ少年』、1952)
  • 雑誌切り抜き 絵物語/小松崎茂作画「ほえる氷河」(『中学生の友』、1956)
  • カラー挿絵 『講談社の絵本ゴールド版 動物画集2』講談社、1965年6月
  • 根本圭助監修『小松崎茂昭和ぬり絵集』ぶんか社
  • 根本圭助編『パンドラの匣(はこ)~小松崎茂・幻の松本徽章コレクション』人類文化社
  • 根本圭助編『図説小松崎茂ワールド』河出書房新社、2005年11月
  • 小松崎茂『地球SOS』双葉社、2002年
  • 根本圭助編『小松崎茂の世界』学研、1995年
  • 根本圭助編『小松崎茂の世界 パート2』学研、1997年
  • 小松崎茂『サンダーバード画集』オークラ出版、2002年
  • 小松崎茂『バンダイ・ボックス・アート・コレクション』トイワークス、2009年
  • 装画と口絵 吉田俊雄『太平洋戦争図鑑 壮烈! 陸海空の大激戦』秋田書店、1977年
  • カラー口絵 「宇宙戦争」(『カラー版 少年少女世界の文学 イギリス編5』小学館、1970年1月)
  • カラー口絵 「岩窟王」(『カラー版 少年少女世界の文学 フランス編1』小学館、1970年3月)
  • 雑誌寄稿 小松崎茂「絵物語の頃」2頁(『トレインヴェール』東日本旅客鉄道㈱、1980年5月号)
  • 雑誌特集記事 《小松崎茂「絵物語」傑作選》(『花も嵐も』1997年9月号、花嵐社)

上記でお分かりいただけると存じますが、小松崎さんはLPのジャケット画も手がけていました。やはりLPの絵はサイズが大きい分迫力があって、味わいが違います。プラモデルの箱絵も気になるので、今手配中です。首尾よく行けば2月上旬には展示できると思いますが……。

それから色鉛筆のケースの絵もたくさんお描きになっていることを知りました。とにかく物凄く幅広いお仕事をされているのです。それだけ多くの業界から注目され、依頼されたということだと思います。最晩年の頃には確か農協(JA)の建物共済のPRイラストを新聞広告で見た記憶があります。

根本先生からは、プレゼント用の印刷物ご提供のお話をいただいています。大変ありがたいお申し出に恐縮している次第です。今のところ会場ロビーでの書籍購入1冊につき1点のプレゼントというような展開をイメージしています。

ロビーでの販売書籍は根本先生の著書『異能の画家・小松崎茂』、編著『図説小松崎茂ワールド』、同『ロマンとの遭遇 小松崎茂の世界』を予定しています。そのほかに、小松崎作品のデジタル補修の仕事で著名な㈱シブヤ制作の戦艦大和ポスター、大和や零戦の絵葉書セットなども販売する予定です。それらを買うたびにプレゼントが貰えるという仕組みです。

先日、愛媛県美術館の学芸員の方からお電話をいただき、愛媛で4月3日から始まる【館長庵野秀明 特撮博物館】のチラシを、24日の来場者に配布して欲しい旨の依頼を受けました。もちろん喜んで協力させていただきます。「ともに集客がんばりましょう」と話し合ったことでした。どうか皆さん、絶大なるご支援ご協力をお願いいたします。

冒険王表紙

【3・17(日)ビロビジャン・コンサート】

3月17日(日)14時から2階ハイビジョン・シアターで北海道のビロビジャンという2人組のコンサートをします。ビロビジャンは、ハード・トゥ・ファインドのハンマー・ダルシマ―奏者小松崎健(こまつざきけんじ)さんとクラリネット奏者長崎亜希子さんの2人が結成した、ユダヤの民族音楽クレズマーを演奏するグループです。ハード・トゥ・ファインドは、アイルランド~ケルト音楽を探求する《北島トラディショナル・ナイト》シリーズで2度創世ホールのステージに立っていますので、小松崎さんはすっかり北島町にはおなじみのミュージシャンとなっています。今回は別のグループでの3度目の登場というわけです。会場は2階ハイビジョン・シアターです。3階ホールではありませんのでご注意ください。

【3・24(日)笑福亭たま・旭堂南湖二人会7】

3月24日(日)14時半から2階ハイビジョン・シアターで、上方落語家笑福亭たまさんと上方講談師旭堂南湖(きょくどうなんこ)さんによる二人会を開きます。昨年は2月に開催しましたが、スケジュールの都合でこの時期の開催になりました。たまさんと南湖さんの二人会は7回目となります。

当館の演芸の催しは、南湖さんの単独の講談会【上方講談・旭堂南湖寄席】を2002年12月に開催したことを契機としています。大好評だったため、南湖寄席を年1回開くことにしました。それが発展し2006年12月からは、たまさんと南湖さんの二人会になりました。前日23日夜には那賀町(旧相生町)でお2人の催しがあります。

今年の演目は、たまさんが落語「崇禅寺馬場〔そうぜんじばば〕」ほか1席、南湖さんが講談「本能寺の変」ほか1席となっております。会場爆笑、抱腹絶倒間違いなし。笑う門には福来る。どうかご近所お誘い合わせで【たま・南湖二人会7】に参加し、幸福な気分で家路についていただけましたら幸いです。

(20130202脱稿、文責=小西昌幸)

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