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文化ジャーナル(平成26年4月号)

文化ジャーナル4月号

カナダ訪問日記(2)

■2013年12月号に続いて「カナダ訪問日記」の後編をお届けします。少し間があいてしまいましたが、お許しください。(文責=北島町教育委員会事務局長・小西昌幸)

【2013年10月29日(火)】

  • ●今日は、終日、アールマリオット校の授業見学。318教室では産業革命の授業をしていた。藤本校長先生の話では、中3の歴史のレベルだとのこと。教室の壁の四方には、ロックのポスターがたくさん貼ってある(サイズはA4からB4)。ピンク・フロイド、ジミ・ヘンドリクス、パンテラ、ヴァン・ヘイレンなど。ほかにも数点あった。ジョンストン校長に尋ねると、この教室の先生はロック・バンドを組んでいて、ギターを弾いているとのことだった。
  • 昼休み、図書室で子どもたちが阿波踊りを披露。
  • ピーター・ジョンストン校長先生がランチに誘ってくれた。車で近くのレストランへ。私はカナダに来てからずっと食事の量(とにかく大変なボリュームなのだ!)が気になっていた。2日前に、ヴァンストン先生がワンタン・スープか何かを頼んで適量だったことを思い出し、私なりに作戦を立てて最初からいきなりスープを頼むことにした。ところがメニューのスープのところを指さすと、ウエイトレスのおばさんから、スープだけなんかだめだ、サラダも頼みなさいと迫力たっぷりに言われたのだった。仕方がないのでそうしたのだが、このスープが大変なシロモノだったのだ。具がギッシリで器も大きい。中華そばのどんぶり鉢に溢れそうなスープが注がれていると想像していただきたい。おまけにパンも付いて来た。それが食事のマナーだという。それにサラダだが、これが大皿で、なんということか、ここにもパンがついていた。それも食事の常識だという。もう涙目だ。これなら最初から普通にサンドイッチだけを頼めばよかった。結局、サラダ(+パン)は藤本校長先生たちに食べていただいた。泣きそうな思いでスープを何とか食べきったら、ジョンストン校長先生が「ふっふっふ。頑張ったじゃないか」という感じで私の肩をたたくのだった。
  • 夕食もごちそうになった。サーモンの料理で、これは適量だった。

【10月30日(水)】

  • 今日は、バンクーバー市内での研修と観光。
  • 午前中はグランビル・アイランドで中学生たちが英語研修。グランビル・アイランドは、小さな面積の島。川の中州のような感じである。ユニークなスポットで、面白い店がたくさん集まっている。大型倉庫のような場所に、食料品の店や、アート系の作品を販売するブースなどがある。そういう倉庫のようなスペースが数か所あり、どこを覗いても楽しい。世界の楽器の店もある。10分ぐらいで一周できる小さなエリアだが、飽きないのだ。
  • 英語研修は、とても愉快なおじさん講師が、平易な英語でみんなに話しかけて、周辺を探検する。このお店で一番値段の高いものを探してメモしてきなさいとか、一番安いものを探しなさいとか、店内で好きなもの、嫌いなものをメモしてきなさいという類の楽しい指令が出て、本場での英会話を実施研修できる仕組みだ。このおじさんは、たしか昔日本で住んでいたことがあり、夫人が日本人だったと思う。
  • ここは1日滞在していても楽しい。私好みの、しゃれた店が点在しているのだ。小さな書店ブースで、ドラキュラの立体絵本があって心が動いたが、少し高額だったので、これは断念。アンディ・ウォ-ホルの肖像がだんだん骸骨になってゆく4段階のイラストが描かれたポストカードを見つけたので、購入。その他、パロディ・マンガ誌『マッド』の古本(2ドル)、DCコミックスの表紙(バットマンやスーパーマンなど)を縮刷した百枚のポストカード・セットの箱を購入。このポストカード箱は2千円ぐらいだったと思う。
  • 革製品などの手作り工芸品を数人で出店しているお店があり、展示されているバッグの模様が面白いので気になった。面白い渦巻文様が楽しいので買うことに決めた。そのお店で、私は妻へのおみやげとして、鮮やかな色の革製ショルダーバッグを買ったのだった(約1万円)。
  • 昼食時。めいめいがそれぞれ食事。藤本校長が「小西さん、この店のカレーが手ごろな量でよいですよ」とすすめてくれたので、食べた。適量でおいしくて感激。
  • 午後からはバンクーバー市内の名所観光。チャイナ・タウンの通りは昼間からアル中の人や麻薬中毒の人がふらふら歩いているようなところで少し危険だということで、バスの中から見学。ガスタウンの蒸気が出る時計や、オリンピックの聖火台等を見て、記念撮影。
  • そのあとスタンレー・パーク。広大な公園で、トーテムポールがある。お店で、ネイティブの人の鳥や魚のデザインをモチーフにしたポストカードを数点購入した。お店には沖縄出身の女性がいた。
  • この日は、大橋巨泉さん経営のOKショップで買い物をして、すべての日程を終了。OKショップは店員さんが全員日本人なので、バンクーバーに来る日本人はみんな立ち寄るようだ。チョコレートなどのお土産を購入。

【10月31日(木)】

  • カナダ滞在最終日。この日はハロウィンである。学校には大半の人々が仮装をして登校している。
  • 教師も生徒も奇抜な仮装をしている。そして終日コスプレのまま、授業をしているのだった。
  • ジョンストン校長は原始人の扮装だ(原始家族フリントストーンのコスプレ)。以下思いつくままに記すと、血まみれTシャツに血みどろメイクで金属バット持参の少女。全身をタイツに包み、鹿のコスプレをした女の子。先生たちも様々な格好をしている。ハロウィンの日は1日、学校関係者が思い思いの特殊な格好で授業をするというのが、なんだか凄いと思った。
  • 包丁が頭に刺さったまま(の特殊メイク)でニコニコと歩いている年配の女性教師や、無精ヒゲを生やした肉体労働者オヤジに扮した女性教師もいる。この女性の顔の無精ヒゲは、口の周りにサインペンか何かで黒いヒゲを直接描いてあるというもので、大きなインパクトがあった。写真を撮ろうとしたが、嫌がられたので撮影はやめた。
  • その他、ポケットモンスターやセーラームーンなど日本のアニメを基にした仮装をしている人がいた。また、潜水夫(スキューバ・ダイバー)に扮した2人の女子生徒は、足ひれを装着したまま、ペタペタと教室を移動していた。コスプレには信念と根性が大切だということがよく理解できた。
  • 昼食時に、ホールで仮装コンクールを見学。中等部、高等部とそれぞれの昼休みを利用して20分ぐらいでササッとコンテストが開かれ、みんな楽しんでいた。ちゃんとすぐ授業に戻ってゆくのが偉いと思った。
  • 教職員の休憩室に私たちはいたのだが、そこにピーチ姫の扮装をした女性教師が入ってきた。その人は腰の部分に船をくっつけている。そのため椅子に座れず、食事の時には船を90度回転させてかろうじて着席していた。そして食事が終わるとまた90度回転させて元に戻して授業に出かけて行ったのだった。
  • 午後3時頃から、図書室でお別れ交流会。生徒たちが空手の演武や折り紙など、めいめいの得意技を披露する。そして藤本校長先生がジョンストン校長先生に日本からのお土産(校章を藍染めした旗をパネルに入れたもの)を手渡して英語でスピーチ。お返しにジョンストン校長から日本人一行にたくさんのお土産(学校のマーク入りのバッグ、マグカップ、トレーナー、チョコレートなど)がプレゼントされた。
  • 私も、個人的なお土産を持参していたのでジョンストン校長に手渡した。日本で買ってきたアニメや特撮などの書籍・雑誌の古書である。以下、私のスピーチ。「私は北島町教育委員会事務局長の小西昌幸です。私は日本の周辺文化の一端を紹介したいと考え、次のようなお土産を個人的に持参しました。これは宮崎駿のアニメーション『風の谷のナウシカ』の資料集と『モノノケ姫』のフィルム・ストーリー・ブックです。そしてこれは、男の子向けの特撮雑誌4冊です。これらは学校の図書室か、マンガクラブで保管していただくか、取扱いのご判断は校長先生におまかせします。皆さん、来年日本におこしください。楽しいお店にお連れします。サンキュー!」
  • 私のお土産は、なかなか好評で、すぐマンガクラブの女の子がゲットし自分の手元に置いていた。そしてしばらくのちに図書室の司書のお姉さんが、ツカツカとやってきてそれを手に取りカウンターに運んで行った。こんなに喜んでもらえるのなら、来年の訪問団にぜひ第2弾を託そうと思った。ちなみにマンガクラブの部長の女の子は、『特撮ニュータイプ』の表紙を見て「おお、カメン・ライダー」といった。
  • 会場には日本からの留学生(高校生)が来ていた。この人は九州出身で、スポーツで留学されている青年だった。
  • そしてお別れの時がきた。14人の中学生たちは、ホストファミリーや、バディの人たちとの別れを惜しんで、抱き合ったり、泣いたりしていた。
  • 今日は全員バンクーバーのホテルに宿泊。日本食のレストランで食事をして、就寝。

【11月1日(金)】

  • カナダを旅立つ日。ホテルの最上階レストランで、朝食。10時半頃、ロビーに集合して、バスで空港へ。
  • この時点で、私には手持ちのカナダドルが16ドルほどあった。カナダドルは日本で持っていても紙くずと同じなので、上手に使いきるために、空港売店で買い物をしようと思案。たまたま覗いた雑誌コーナーで、ピンク・フロイドが表紙のロック雑誌『UNCUT』11月号を見つけた。これが、15ドルちょっとだったので、無事使い切ることが出来たのだった。

【11月2日(土)】

  • 日付変更線を通過し日本時間の11月2日夕方、私たちは日本に着いた。飛行機の中では「パシフィック・リム」を見た。カナダに向かう機内で見ることができず、帰りの便を楽しみにしていた「アヴェンジャーズ」は、月が替わり番組編成から外されていた。残念。
  • カナダは落ち葉がたくさん路上にあり、それは美しい光景だった。現地で出会った良き人と良き思い出に感謝しながら、このつたないレポートを終わりたい。

ポストカードの写真

▲ カナダで買ったポストカード

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