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文化ジャーナル(平成26年6月号)

文化ジャーナル6月号

情報メモランダム

開館20周年記念事業

  • 北島町立図書館・創世ホールは、1994年6月2日にオープンしました。開館20周年に当たる今年(2014年)は、記念の催しをたくさん予定しています。その中の6月7月の内容を駆け足でご紹介します。

【6・14(土)「祖谷物語~おくのひと」上映会】

  • 6月14日(土)に映画「祖谷(いや)物語」上映会をします。この映画は徳島出身の監督が徳島を舞台に撮影し、国際映画祭で賞も受賞しているということで大変話題になり、新聞やテレビで何度も取り上げられましたので、多くの人はご存じと思います。
  • ご承知のように監督の蔦哲一朗氏は、あの池田高校野球部監督の蔦文也さんのお孫さんです。哲一朗氏の父親・泰見さん(文也さんの子息)が元池田町(現三好市)の役場職員であり、私は以前から面識がありました。上映会の話はその泰見さんから持ち込まれたものです。父親が息子のために自主映画の上映会を企画し、県内各地を奔走する様は、とても熱いものがあります。相当な根性と覚悟がないとできないことです。多数ご参集を!
  • 映画は、10時半からと14時からの2回上映です。前売券は一般1000円(当日1500円)。中学生以下は無料となっています。

【7・6(日)森優子「太陽と月の朗読会」】

  • 朗読家でフリー・アナウンサーの森優子さん(徳島市出身、現在千葉県松戸市)は、2011年7月2日に創世ホールで《朗読芝居・小泉八雲「怪談」》(人形芝居は阿波工芸座)を上演されました。極めて幻想的で美麗な舞台を作り上げ、それはそれは見事なものでした。この時、客席には東雅夫氏(アンソロジスト、元『幻想文学』編集長、現『幽』編集長、東京都)、怪談実話作家、・松村進吉氏(徳島市)、作家・宇佐美まことさん(愛媛県松山市)、海野十三の会会長・山下博之氏などがいました。
  • 森さんは実に多くの引き出しをお持ちで、人形芝居との共演だけでなく、アコースティック・ギターとの共演もやっています。取り上げるテーマも驚くほど多彩で、江戸川乱歩、太宰治、瀬戸内寂聴版『源氏物語』など数多くの朗読実績があります。
  • コンビを組んでおられる脚本演出担当の鈴木之彦さんも非常に才能あふれる人なので、彼らのつむぎ出す朗読世界は一筋縄ではゆきません。とても深いのです。今回は、太陽と月をテーマにした内容で、夏目漱石「夢十夜」、アンデルセン「絵のない絵本」、太宰治「走れメロス」などが取り上げられます。
  • 7月6日14時半からの「太陽と月の朗読会」にご期待ください。前売券は1800円(当日2300円)。

太陽と月の朗読会チラシ

【7・16(水)坂田明グループ(サカタカタツサ)】

  • あのジャズ・サックスの名手・坂田明さんが2年ぶりに北島町にやってきます。
  • 坂田さんが創世ホールに登場するのはなんと4度目です。過去3回の編成は、サックスとウッド・ベースとピアノというトリオでのものでしたが、今回はドラムス、キーボード、エレキ・ベースが入る4人編成となっています。アコースティックではないエレクトリック坂田明サウンドが北島町の夜空に炸裂することでしょう。
  • 幻想的で叙情性あふれる名曲「ハタハタ」を今回も演奏していただくことになっています。同曲は東北の魚《鰰(はたはた)》をモチーフにした大作です。震災より前の作品ですが、被災地への鎮魂として十分通用するリリシズム溢れる厳かな楽曲です。そして坂田さんがチェルノブイリ訪問の折に演奏した映画「ひまわり」のテーマ曲もやっていただきます。坂田さんは人柄も素晴らしい人です。ファンの皆さん、多数ご参集下さい。そしてぜひ客席で泣いてください。7月16日(水)19時開演。前売券は、大学生・一般が2500円(当日3000円)、学生が2000円(当日2500円)。

坂田明グループJAZZライブチラシ

【板野町で怪獣ガレージキット展】

  • 7月5日(土)・6日(日)の両日、板野町文化の館視聴覚室で「模型で見る特撮映画の世界展」が開催されます。初日は10時から17時まで、2日目は10時から15時まで。入場無料。これは徳島県板野町の三好信司氏のコレクションが展示されるものです。愛好家は絶対お見逃しなく。
  • 三好氏は、日本有数の怪獣ガレージキット・コレクターです。氏の本職は実は非常にお堅い仕事なのですが、趣味のコレクションが半端ではありません。ここでいうガレージキットとは、30センチ大の大型模型で、元は白い数個のパーツがあってそれを接着して研磨し、着色スプレーで塗装するという、手間暇(時間と根気と高度な特殊技術)を要する大人の模型です。三好氏は、大変手先が器用で根気のいる細密作業ができる優れた人材です。ゴジラだけで20数体のガレージキットを所有しています。そのほか、チラシに移った画像をみると、キングギドラやガメラも展示されるようです。
  • 今年は、ゴジラ映画第1作が公開されて60年の節目の年です。また、有名なゴジラのテーマ曲を作った作曲家・伊福部昭氏の生誕100年の年でもあります(先月の「文化ジャーナル」ご参照)。このため、各地で伊福部作品演奏会が開かれています。
  • そこでふと考えたのですが、例えば今年2014年に市制60周年を迎えるような自治体があったとして、そこのホールがその気になれば、「SF交響ファンタジー」を盛り込んだ伊福部楽曲の演奏会を企画し、それに市制60周年記念(+ゴジラ生誕60年&伊福部昭生誕100年)と銘打って催しを企画したって、なんら違和感はないわけです。むしろ文化的好感度がアップするのではないかと思います。幅広い宣伝展開をすることができたなら全国からファンが駆け付け、自治体のイメージアップに確実につながることでしょう。オーケストラでは経費が大変ですが、例えばピアノで「SF交響ファンタジー」を演奏する人もいるのです。私見ですが、広報宣伝費込みで50万円みておけば何とかなるような気がするのですが。全国には1500からの自治体があるのですから、1つぐらい気の利いた市町村があってもよいのではないか。こんなことを考えるのは私だけでしょうか。

板野町で怪獣ガレージキット展チラシ

(全文執筆=北島町教育委員会事務局長・小西昌幸)

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