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北島町の過去の災害を知ろう(大正の大水)

 過去の災害を知ることで、その土地の弱点がわかり、今後の災害に備えることができます。川に囲まれた北島町では洪水の被害が大きく、吉野川の堤防工事が完成するまで水害に見舞われることは度々でした。江戸時代の記録では、洪水で田畑が川となって神社の祭礼が一切できなかったり、堤防が決壊して作物が損害を受けたり、家の流失数十戸、死者数十人などの被害が散見されます。その中でも北島町で忘れてはならない災害として、町全体が被害を受けた大正元年の大洪水があります。

大正元年の大洪水 大正元年9月21日~22日

徳島県南岸から阪神に上陸した台風は多くの死者を出すなど、全国的な災害となるほどで、徳島では9月21日昼から翌日早朝までに600ミリを超える雨量のところもあり、沿岸部では高潮の被害があった。

県内死者数:81人(うち、板野郡27人)

床下・床上浸水:43,067棟

徳島市で7.5メートル、板野郡では水田面上3メートル

北島町:町を囲む2つの川の各所で堤防が決壊し、場所によっては3メートルを超える浸水

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                               北島町史続編 363頁(96.9KB)

 当時の災害状況がわかるように、大洪水の浸水の高さを示す海抜柱を設置しています。北島町総合庁舎駐車場や各小学校などにてご確認ください。他にも北島町に関する水害の記録が残っています。危険を感じたら躊躇なく避難しましょう。

  • 明治35年の洪水

  • 慶応2年の洪水

  • 嘉永2年の阿保水

  • 寛政4年の洪水

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