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宝篋印塔

町指定有形文化財「宝篋印塔」

宝篋印塔写真
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種別:考古資料
員数:1基
所在地・所有者:鯛浜・正通寺
町指定年月日:昭和54年9月19日
時代:宝暦11辛巳年[1761年]


この塔は弥勒菩薩坐像と並んで建っている。砂岩製で、高さは3.74m。コンクリートの基盤上に方形の基壇があり、基壇の四面に刻まれた銘文から宝暦11(1761)年に造られたことがわかる。笠の四隅の突起部分が大きく反り返っており、江戸時代の特徴があらわれている。
宝篋印塔【ほうきょういんとう】の原型は、中国の呉越王がインドのアショカ王の故事にならって宝篋印陀羅尼経を内部に納めた金銅製の塔を各地に安置させたことが始まりとされている。日本においては、石製の塔が鎌倉時代中期から盛んに造立されるようになった。塔を建てることによって、一切の罪障が消滅し、各種の災いを逃れ、極楽往生できるといわれる。また、墓碑・供養塔として建てる場合もある。
 

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