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木造十一面観音立像

県指定有形文化財「木造十一面観音立像」

十一面観音立像写真
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種別:彫刻
員数:1躯
所在地・所有者:中村・能満寺
県指定年月日:平成8年8月27日
時代:平安時代~鎌倉時代


桧材の一木造りで、像高169.6cm。後世になって内剥りが施されたとみられる。眼は彫眼。首には瓔珞【ようらく】と呼ばれる首飾りをつけ、上半身は肩から垂らした条帛【じょうはく】・天衣【てんね】を巻き、下半身は折り返しの裳裙【もくん】をまとう。
台座の張り板裏面の墨書銘から、文化2(1805)年に塩釜浄印法橋という仏師により修理が行われたとみられる。平成4年の修理時には、髻【もとどり】材の裏面から「建長□子四月□」(建長子の年=1252年)という墨書が発見された。光背や台座など一部は後世の補修だが、北島町に現存する仏像では最古のものと考えられる。

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